「新しいオールナイトニッポンのブランドを作ります。コロナ禍でラジオに接触してくれる若年層が増えたことで、新しい時代の若年層向けの番組を作りたいと思い至りました」と、 4月からの新しいラインアップの狙いを ニッポン放送の檜原麻希社長 が説明したのは、去る17日、オンライン定例会見でのことでしたが…。
同ニッポン放送は、4月からの深夜番組『オールナイトニッポン』の新ラインナップとして、金曜日は1部の三四郎が金曜2部に降格、同じ金曜2部『オールナイトニッポン0(ZERO)』の霜降り明星が1部に昇格。木曜日の2部だった水溜りボンドは、土曜日の月イチレギュラーとなり、木曜2部にはマヂカルラブリーが新レギュラーとして参加。
「マヂカルラブリーについては、過去に単発で『オールナイトニッポン0(ZERO)』を担当していますが、そのときの評判がすこぶる良く、レギュラー就任を期待する声も多かった。かつて、マヂカルラブリーの2人と“地下ライブ”でよく共演していたアルコ&ピースも『オールナイトニッポン』でレギュラーを務め“ラジオスター”と称されたこともありましたが、マヂカルラブリーもスターになるかもしれません」(お笑い関係者)
さらに、月曜はK-POPアイドルのENHYPEN、火曜はYOASOBI、水曜はフワちゃん、木曜はぺこぱ、金曜は週替りで担当する 『オールナイトニッポンX(クロス)』という新ブランドが 月曜~金曜 深夜0時にスタート。
人気者を無駄遣いする傾向がある⁉ あまりにもあっさりとした番組終了で 正直もったいなさすぎ…
そのように 『オールナイトニッポンX』には、いまをときめく旬なメンバーが出揃っているといえます。しかし、不安材料も少なくないようで…。
「 “数字”の面でも期待できる 人気のあるメンツだと思います。でも、ニッポン放送というと、人気者を無駄遣いする傾向があるのも事実。たとえば、四千頭身などは 2018年から2019年にかけて 1年間『オールナイトニッポン0(ZERO)』のレギュラーを務めていたんですが、なぜか長続きしなかった。彼らの人気や将来性を考えれば、ずっと続いていてもおかしくないのにです。
それに、現在バラエティ番組でブレイク中のニューヨークも 2016年から2017年の1年間、『0(ZERO)』のレギュラーを務めています。しかし、あまりにもあっさりとした番組終了で、正直もったいなさすぎる。ニッポン放送は、後に 彼らがブレイクすることを見抜けていなかったとしか思えません 」(同)point 390 | 1
ニューヨークは『オールナイトニッポン0(ZERO)』終了後、2019年1月に ニューヨークは、YouTubeチャンネルを立ち上げ、そこで『ニューヨークのニューラジオ』という ラジオ形式の番組をスタート。この番組は 業界内視聴率が高く、現在のブレイクにつながったとも言われているのですが…。
「 この ニューヨークのYouTubeの構成をしているのは 『オールナイトニッポン0(ZERO)』時代のスタッフです。ニッポン放送は完全においしいコンテツを手放してしまったという形。このあたりの“感度の低さ”はニッポン放送の悪しき伝統となっていますね。『オールナイトニッポンX』もそうならなければいいのですが… 」(同)
今回の フレッシュな顔ぶれのラインアップに対して 檜原社長は…
「フワちゃん、ぺこぱ、YOASOBIはすでに人気を確立している3組。こうした方たちと新しいラジオの形をつくっていきたいと思います。2021年にふさわしい 新型ラジオと自負しています」などと期待を寄せているようですが… せっかく 人気者を揃えた 『オールナイトニッポンX』なだけに、今回も 彼らを 使い捨てにするような展開がないことを願うばかりです。point 259 | 1