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相葉『どうぶつ園』”プリンちゃんの調教に県から指導”も⁉「動物に過度のストレス⁉」「日テレにも虐待の責任が…」


『天才!志村どうぶつ園』(日本テレビ系)は、昨年 ’20年3月に亡くなった志村けんさんがMCを務めていた番組ですが、それを引き継ぐ形で、’20年10月に始まったのが、相葉雅紀さんがMCを担当する『I LOVEみんなのどうぶつ園』。昨年にも 週刊女性PRIMEにより、両番組の “問題”について報じられていたのですが… ついに県からも立ち入り調査と注意が入ったという。

日本テレビ

昨年、12月の同誌記事には、『I LOVEみんなのどうぶつ園』において、プリンちゃんに自転車を教えることの問題点と、人間以上に新型コロナウイルスに感染しやすいとの説もあるチンパンジーに、このコロナ禍にわざわざ都内から会いに行くことについての感染リスクについて報道。

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熊本県阿蘇市にある『阿蘇カドリー・ドミニオン』が プリンちゃんを飼育していますが、専門家が苦言を呈する飼育方法を行っている疑いのある同園。昨年末 ついに自治体による立ち入り調査と注意が入ったという。該当とされたのは、昨年11月14日に放送された“相葉雅紀がプリンちゃんに自転車を教える”回。

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「番組を見ながら撮影場所を確認すると、カドリー・ドミニオンの駐車場で、一般道との間には塀や囲いはなく、少し走ったら敷地外に出られる場所でした。特定動物(チンパンジー)を、許可を受けた飼養保管施設から出して撮影すること自体は違法ではないですが、十分な強度を有する首輪や引綱(リード)などをつけて、自治体に届け出を出す必要があります。ただし、撮影時間が1時間未満の場合については、この限りではありません」
と 指摘するのは、不適切な動物の取扱いをしている業者への規制強化を求める活動を行う動物保護団体『PEACE』代表の東さちこ氏。point 262 | 1

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日本テレビ

環境省が定める『展示動物の飼養及び保管に関する基準』には、以下のような定めがあるという。

《動物に演芸をさせる場合には、演芸及びその訓練は、動物の生態、習性、生理等に配慮することとし、動物をみだりに、殴打し、酷使すること等は、虐待となるおそれがあることを十分認識すること》

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《撮影方法 動物本来の生態及び習性に関して誤解を与えるおそれのある形態による撮影が行われないようにすること。また、撮影の時間、環境等を適切なものとし、撮影動物に過度の苦痛を与えないようにすること》

「プリンちゃんに自転車を教えようとして、補助輪を外した状態で何度もこがせていましたが、そのたびに自転車が倒れそうになっていました。別に殴ったりしていなくても、いちいち恐怖やストレスを与えるようなことをさせなくていいでしょう。プリンちゃんを脅かすような撮影は、規定にも違反しているのではないかと考えます。また、服を着せて補助輪のない自転車に乗せ調教をすることは、動物の生態、習性、生理などに配慮していない不自然なものです」(東氏)point 312 | 1

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熊本県もプリンちゃんを引退させたい⁉ 法令遵守の“再徹底”通知も…

「撮影時、引綱(リード)はなく、逸走防止の検討がなされていなかったため、次の指導を行いました」と、指導にあたった阿蘇保健所を管轄する熊本県健康危機管理課動物愛護班によると…

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●チンパンジーは特定動物であることから、逸走しないよう対応を考慮し、動物取扱責任者の監督のもと、撮影を行うこと。

●施設複数箇所に連絡網を掲示し、緊急時にスタッフが関係機関に連絡が取れる体制を整え、安全確保に努めること。

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●特定動物の年齢に応じた適切な行動抑制法を検討し、人の生命や身体等に害を加える恐れがないよう適切な飼養管理を行うこと。

日本テレビ

その後、熊本県は 文書でも指導を入れていました。

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「『動物の愛護及び管理に関する法律』及び『展示動物の飼養及び保管に関する基準(環境省告示)』、『特定動物の飼養又は保管の方法の細目』を遵守するよう通知しています」(健康危機管理課動物愛護班)

注意が入ったことについて前出の東氏は…

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「 保健所はプリンちゃんを早く引退させるように指導しているそうなのですが、いつ引退させるかということを、カドリー・ドミニオン側はこれまで示していないようです。カドリー・ドミニオンは、過去にプリンちゃんのお父さんであるチンパンジーのパンくんによる人身事故を起こしているので、熊本県はプリンちゃんをなるべく早く引退させたいようです。チンパンジーは野生動物であり、家畜化された犬などとは違います。成長に伴い力も強くなるので、通常は数歳でショーから引退させることになるのですが、パンくんは10歳までショーに出されていて事故につながりました 」point 265 | 1

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日本テレビ

回答の文面には、「法遵守の再徹底」と書かれていたようですが…。

「“再”というのは、もうパンくんのときのような事故を起こさないようにという意味。こちらも確認したのですが、自転車の撮影では届けが出ていませんでした。カドリー・ドミニオン側は撮影が1時間未満だったと言ったそうですが、番組を見る限り、補助輪を外したり付けたりしていますから、とても1時間未満とは思えません。むしろ長時間の撮影はかわいそうだなと思いました。保健所は、今後撮影する際には必ず事前に相談するようにと指導したとのことです」(東氏)point 303 | 1

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日本テレビと阿蘇カドリー・ドミニオンは、チンパンジーの扱い方、及び今回の指導について どのように考えているのでしょうか。双方に同時に問い合わせたところ、その翌日、日本テレビからは次のような回答が…。

「カドリー・ドミニオンからは、昨日(指導が入ったことについての)報告を受けました。今後も引き続き、動物の安全や健康に配慮しながら番組制作をしてまいります」

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日本テレビ

自治体から注意が入るほどの問題について、番組を放送する日本テレビは把握しておらず、さらには阿蘇カドリー・ドミニオンも半月以上も報告していなかったことになります。しかし、日本テレビと一緒に問い合わせた同園からは、期日までに回答もなかったといいます。

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チンパンジー自身は好き好んで芸をテレビで見せているわけではなく、さらには危険にさらされるようなシーンもあったことを専門家らが指摘しているにもかかわらず 問題をすぐに共有したり、中止することも含めて議論されることすらなかったようです。

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はたして今後の撮影が本当に“動物の安全や健康に配慮”して行われるのでしょうか…。『I LOVEみんなのどうぶつ園』というタイトルにふさわしく 動物を愛する気持ちをモットーとした放送であってほしいものです。

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志村さんが大好きで体全体で表現していた⁉ 日テレにも虐待の責任はありそうな気が…

今回の報道にも多くのコメントがよせられているようですが…。

《志村さんがとても気にかけていた愛していたプリンちゃん。志村さんが大好きで体全体で表現していたプリンちゃん。そういう人のそばにゆっくり優しい愛に包まれて生きていて欲しいと志村さんも願っているのでは。そういうプリンちゃんを見る事が視聴者の願いでもあるのでは。私は、純粋な動物達がそのまま生きていてくれるだけで嬉しいです。動物は人間のおもちゃではないです 》

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《テレビの過剰な演出は悪いと思う。動物の虐待も良くないと思う。気になるのは動物への過剰な虐待感情、行き過ぎると養豚や養鶏、その他の養殖も成り立てなくなる懸念も出てくる。いずれ他の動物より先に人間が滅びるのかもしれない… 》

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《偶然撮れたのならともかく 明らかに作為的な動物画像をテレビ、SNS等でよく目にする。どう見ても人間が仕掛けた画なのに、それを見て可愛いと言ってる感覚もよくわからない。動物に過度のストレスがかかってると思うけど 》

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《子供や動物扱う番組ってその一瞬は可愛いが爆発するけど、その前後や裏に視聴率だけでなくその子供や動物の人生に責任持ってるか感じられる番組じゃないと見てて辛くなる 》

《動物に習性のない事を無理矢理覚えさせるのは虐待だろうね。ただ詳しくは知らないけど、阿蘇カドリー・ドミニオンも儲けも出さないと飼育も出来なくなるだろうから、そういう事と日テレの思惑が合致した結果起きたことなのかな?まぁ日テレにも虐待の責任はありそうな気がするね… 》

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等など、やはり批判の声が相次いでよせられていたようでした…