毎年暮れの恒例『M－1グランプリ』（テレビ朝日系）が12月22日に放送され、過去最多5040組の中から第15代王者に輝いたのはお笑いコンビ『ミルクボーイ』。同番組では、さまざまな〝名言〟や〝迷言〟が生まれましたが、その中で審査員のオール巨人氏がMCの今田耕司さんを叱ったシーンが話題になっているようです。
話題になったシーンは、ファーストラウンドで3組目となる『和牛』がネタを披露した直後のことでした。今田さんが2人を手厚く出迎えてインタビューに入った際、審査待ちの時間にツッコミの川西賢志郎さんへ「何か、ツッコミなのにボケというか。ちょっと今までとは違う感じの…」「新しいわ。あんま見たことない」と、今田さん個人の感想を述べ、『和牛』の2人は恐縮しきった様子でした。point 237 | 1
その後、点数が発表され、審査員が順番にコメントがされていきました。コメントを求められたオール巨人氏は、「前半ちょっと失敗した感じがあったけど、後半ぐーっと盛り上がって」と、評価は良く『和牛』を褒めていました。しかし、続けて直後に、今田さんに向かって「あとね、今田くん、川西がボケとツッコミ両方やってるって言うたけど、あんたがそういうこと言わない方がいいよ。僕らがやるから」と、本気のトーンで注意する一幕が。point 203 | 1
スタジオ内の空気は一気にピリッとし、今田さんはこれを素直に受けて反省した様子でしたが、それからの今田さんの進行は心なしかどこかきごちなくなっていきました…。
ネット上では、そのような発言をした巨人氏に対して、《50過ぎてあんなに司会頑張ってんのに生放送でダメ出しされるとか無慈悲過ぎるやろ》《巨人師匠好きなのに、何で本番中にお説教したの？ 今田さんに自分が重なって泣きそうになった。 CM中に言えばええのに…》《みんなが楽しい空気で見てるのに生放送で言うことじゃないだろ。生放送終わってから裏で注意しろよ》《怖過ぎてチャンネル変えた》《見てるこっちまでめっちゃ冷めた。そんな怒らんでもええやんかいな。ていうかそんな怒ることか！？》などと批判する声が。point 245 | 1
しかし、巨人氏は以前、『文春オンライン』のインタビュー記事で、「M－1」に関する審査員の難しさと苦悩を語っていたようです。真剣に取り組んでいるからこそ、今田さんのコメントを注意したのかも知れません。また、巨人氏を擁護する声も多く寄せられています。
《巨人は全くもって正論。点数待ってる間のいじりで視聴者は撹乱されるからね。公平じゃないよね》
《「本番後に裏で注意すれば良い」という意見もあるが、本番中に軌道修正する必要性を感じたのだろう。それだけ、審査員は必死にやってるぞ、というメッセージかと》
《巨人が正しいだろう。CM中ではなくオンエア中に注意することで視聴者に対しても不正誘導はないことを説明できるから》