秋元才加と言えば、AKB48のメンバーとして記憶している人も多いでしょう。
秋元才加とAKB48
高校生のときに、芸能人になりたいと思うようになり、在学中からいくつかオーディションを受けてきました。
そんな彼女が芸能界入りするきっかけとなったのが、第二期AKB追加メンバーオーデションに合格したことです。
2006年のことで、チームKに所属し、初日公演からデビューを飾っています。
2009年の選抜では12位に入り、2010年には新生チームKのキャプテンに選ばれるなど、みんなを引っ張っていくお姉さんタイプというイメージがあります。
実際、物おじしない男前な性格として、メンバーやファンにもよく知られています。
AKBのメンバーからは、さやか、さぁやと呼ばれる一方、ファンからは才加の文字をカタカナ読みしてオカロと呼ばれるなど、多くのメンバーやファンに慕われていた様子がうかがえます。
いろんな出来事があった秋元才加
そんな彼女ですが、2010年に男性を自宅に泊めたことが一部報道で広まり、仕事仲間とはいえ不用意だったとして、その責任を取る意味で、チームKのキャプテンを自らやめると申し出ました。
また、応援してくれた人たちを失望させてしまったことを後悔し、一からリスタートする自分を見てほしいと、東京マラソン2011に参加、6時間53分53秒をかけて走り抜き、ゴールしてみせました。
ゴール後の様子を伝える特別番組中に、秋元才加のこの頑張りに対し、AKBの生みの親である秋元康からメールが届き、チームKキャプテンに復帰することと言い渡される場面もありました。
その後、2012年にはすべてのチームの再編成が行われ、チームKの所属は変わらないものの、キャプテンは大島優子に移っています。
2013年4月にAKBを卒業することを公式サイトで発表し、同年8月をもって卒業しました。
国際交流の懸け橋や素晴らしい演技
その後は母がフィリピン人であることから、日本とフィリピン人のハーフであり、英語が堪能という自らの出自を生かし、2014年、フィリピンの観光親善大使に任命されています。
また、来日したフィリピン大統領が開催した「大統領と在日フィリピンコミュニティーとの集い」に特別ゲストとして招待されるなど、日本とフィリピンとの交流の懸け橋を担う役割にも力を発揮しています。
そんなフィリピンと日本の交流に奮闘する秋元才加ですが、フィリピンの公用語であるタガログ語は苦手としており、その分、英語のうまさには定評があります。
AKBが海外公演をした時には、英語の曲ではメインボーカルを務めるなど、才加の名前が示す才女ぶりを発揮していました。
AKB卒業後は女優としても活動を始め、数多くの作品に出演していることから、演技の才能にも恵まれていることが分かります。
2015年、阪神淡路大震災での消防士たちの奮闘を描いたスペシャルドラマ「ORANGE 〜1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語〜」では、男性消防士に混じって紅一点、オレンジ色の制服を着て奮闘する女性消防士の役を演じました。
消防士の中でもオレンジ色の制服を着られるのは、全体のわずか3％に過ぎず、特別かつ、過酷な訓練を経たことの証明です。
このドラマの撮影に当たっては、神戸市消防局が全面協力し、出演者全員がすべての訓練シーンを、自分で実際におこなうという厳しい状況の下で行われました。
秋元は運動神経がよく、体を動かすことが得意ですが、さすがにこの訓練では初日から躓いてしまい、男性のなかに混じって、自分が女性であることや、その力の弱さを痛感し、悔し涙を流したと言います。
けれども、指導してくれた神戸市消防局の隊員の叱咤激励によって、最後まで歯を食いしばってすべての撮影に挑み、成功させました。
この作品に出たことで、当たり前と思っていることがいつ当たり前でなくなるかわからないから、日々を感謝して生きていこうと考えるようになったと、それまでと人生観が変わったことを述べています。
そんな何事にも真剣に取り組む上に、マルチな才能を持っている彼女のこれからの活躍には、大いに期待できそうです