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「相棒」のドラマ視聴率は悪いのに、映画が好調なのはなぜ?


連続ドラマの相棒がスタートしたのは2002年の10月でした。それ以前に単発では放送したことがあったものの、シリーズ化したのは前述の時期の頃からのことです。そして2017年にはシーズン16に突入し、正にモンスター級の連続ドラマとして君臨し続けています。これだけ長くシリーズが続く例は希ですから、いかに人気の高い作品なのかを窺い知ることができます。


写真:renote.jp

ただ、そんな人気の相棒にも陰りが見え始めているのです。以前と比べると視聴率が低下傾向にありますので、いよいよ人気が低迷してきたのかとファンからも心配されています。とは言え、他の連続ドラマと比較しても高い数字を誇っていますので、その点はさすが相棒と言うことができます。
しかしながら視聴率の低下は不安材料には違いないため、映画化されるとなった時にも興行収入が低くなるのではと予想されることが度々ありました。ところが相棒は不思議なことに、ドラマの視聴率は低下傾向にあっても、観客動員数は優れているという現実があるのです。ドラマが不人気ならば映画を観に行く人も少なそうとイメージすることができますが、そんな予想を覆すべくヒットを飛ばしています。point 380 | 1

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写真:cinemacafe.net

中でも好記録を残しているのが2017年2月公開の4作目です。ドラマの視聴率が低下し、しかも映画化も4作目ということもあってそろそろ観る側にも飽きが生じて離れていってもおかしくはないところ、しかし初動は歴代の中でも最高の好発進であり、改めて相棒の人気ぶりを証明することができたのです。では、ドラマがイマイチになっている中、ヒットを記録できた理由はどこにあるのでしょう。

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写真:tvfan.kyodo.co.jp

4作目に関しては3作目の影響を受けたのがひとつの理由と言えます。実は3作目はあまり評判が良くなく観客からの満足度も高くありませんでした。しかしながらその不評さが良い方向に働いた可能性があります。同じ轍を踏むわけにはいきませんから制作側も相当に力を入れたようで、その頑張りもあって前評判も悪くありませんでした。そしていざ封を切ってみたら過去の作品をしのぐヒットを記録することができ、ドラマの不調を吹き飛ばすような会心の一撃を放つことができました。ちなみに、前作は不評で口コミでも叩かれる始末でしたが、4作目は一転して高い評価を得ることに成功しています。期待通りの内容だったようで、これぞ相棒と納得したファンが大勢いるのです。point 387 | 1

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写真:95138197.at.webry.info

潜在的なファンを呼び込むことに成功したのもヒットの要因と言えます。ドラマに関しては視聴率が低迷して危機感もある状況で、すっかりと視聴することがなくなってしまったというファンもいることでしょう。ただ、テレビドラマに関しては観なくなったものの、映画作品となれば気になるというファンはいます。また、4作目は内容で興味を惹くもので前評判も悪くありませんでした。そのため映画だけでも観ておこうとする潜在的なファンが行動するのも自然で、それもあって観客動員数も獲得することができたのでしょう。point 321 | 1

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写真:m.bilibili.com

しかしながら、ヒットを記録できたのはある理由も幸いしたという声もあります。それは単に競合する作品がなかったからというものです。映画がヒットするかどうかは、同時期に公開される作品の影響も強く、人気作品があると競合して思うように動員することができなかったというケースは珍しくありません。ところが4作目の公開については主だった公開作品がありませんでしたから、結果的に観客側にも選択肢が少なく、それゆえにヒットできたという冷静な見方もあるのです。
しかしどんな理由にせよヒットしたのは根本的に相棒が魅力あるドラマだからでしょう。昨今はドラマが不調に終わることが多い中、平均して高い視聴率を記録し続けシリーズ化までしているわけですから、別格の作品なのは間違いありません。point 402 | 1

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