皆さんは、夫または妻のモラハラに気付けますか?
「夫からのLINEには10分以内に既読にしないと、『おまえまさか男作ってないだろうな』
『専業主婦はいいよな、お気楽で』といった酷いLINEが立て続けに送られてくるんです。むしろ浮気をしていたのは夫なのに…」
実際にあった事例を紹介します。
法律相談に訪れた梨乃さんは、モラハラ夫である拓巳さんの相談に訪れたと言います。
当時は、一般の会社員の3倍以上の年収を得ていたことから尊敬しており、優し買ったことから、その裏に隠れている本性には気付かなかったといいます。
結婚後、拓巳さんは「経済学部だから」という理由で、家計を全部管理すると言い、その結果、家賃や光熱費、電話代などを除いた生活費として月5万しか渡してもらえず、結婚前の貯金を切り崩し生活することになってしまったそうです。
また、結婚して1週間で家事にダメ出しをするようになり、ドラマさながらの指の先でほこりがないか確かめる作業を行い、ホコリが残っていれば嫌味を言ってきたといいます。
食事では、朝はご飯と味噌汁のほかに旅館で出てくるようなおかずを3品、夕飯は帰宅に合わせて温かい料理を5品以上作るように言われ、義母直伝の料理を作っても、「やっぱりおふくろの味はおふくろでないとダメなんだな」と言われる日々だったそうです。
2年後に、梨乃さんは妊娠し、里帰り出産を望んだその際も「俺の面倒は誰がみるんだ」と拓己さんがごねたそうです。
そして出産した際、病院に来た夫と義理が、生まれてきた赤ちゃんを眺めながらしていた会話を聞いてゾッとしたといいます。
「この子も拓ちゃんみたいな優秀な男の子になるといいわね」と嬉しそうに言う義母に拓巳さんは『俺の遺伝子を引き継いでるんだ。大丈夫だよ』と言い、義父は「何が大丈夫だ。結局、子供は母親の遺伝子が勝つんだからな。拓己は例外だったんだ、母さんは短大卒だったから…」と続けて笑い合っていたそうです。
出産直後も梨乃さんに気遣うことなく、デリカシーのない話をよくできますよね。
その3年後に2人目も妊娠し、その頃にはすでに拓巳さんはモラハラだけにとどまらず、会社の後輩の女性と不倫していたといいます。
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