「新型コロナウイルスの感染拡大により生じた人間の狂気」
新型コロナウイルスの発祥地である中国の武漢。
コロナウイルスは急速に世界中に広がり、その恐怖感はさらに高まっています。いつになったらコロナは収束するのか、人々の関心を高めています。
今からお伝えするのは、昨年2月に中国で実際に起こった事件です。ネット上で拡散されたことによって、また多くのネチズンたちの間で波紋を呼んでいるといいます。
当時、中国ではアルコール除菌、消毒液やマスクなどを買い占める人が殺到し、どこのお店に行っても買えない状況が続いていました。
このような状況の中、9歳の子供と71歳の高齢者をナイフで刺した17歳の少女のニュースが、中国で大きな問題となったのです。
事件は昨年2月13日(現地時間)、オンラインメディアワールド・オブ・バズでは、中国のとあるスーパーで17歳の少女がお客との口論になった末、刃物で刺したと伝えました。
ワールド・オブ・バズの報道によると、このスーパーは多くの人が押し寄せたせいで、感染予防グッズが品切れ状態になっていたといいます。
当時、相次ぐメーカーの休業によって、入荷されるまで数カ月も待たなければならない状況だったといいます。
コロナの恐怖感に包まれて焦った人々は、何とかマスクや手の消毒剤を見つけるためにスーパーなどを駆け巡りました。
そんなとき、17歳の少女は陳列台の上に置かれたたった1つだけの消毒液を発見しました。
やっと見つけた手消毒剤をレジに持っていこうとしたところ、横から9歳の子供が割り込んできたといいます。
そして、このたった1つの消毒液を巡って、事件が起こってしまいました。
当然、最初に見つけたのは17歳の少女だったのだが、通りすがりの71歳の高齢者が、「小さな子供に渡せ」と間に入ってきたそうです。
これに激昂した少女は、「最初に消毒液を見つけたのは私だ」「お前が割り込んでくるな」と叫び、持っていたナイフを取り出し、高齢者や子供を刺したという、痛ましい事件がおこりました。
刃物で刺されてしまった2人は、床に倒れこんでいます。
その後、救急隊員によって搬送され、17歳の少女は警察に現行犯逮捕されたそうです。
公安調査の結果、17歳の少女は1年前から精神疾患を患っていたといいます。
多くの人々が自分を襲っているという妄想に精神がおかしくなって、凶器で刺してしまったと明かしていました。
事件当時、中国のニュースでは、
「コロナによって人々の精神をおかしくさせている」「幸い、死人が出なかったことが救いだったが、事件が起きた原因は、コロナによる人々の狂気なのではないか」と伝えました。








