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イオンの「ダイエー黒字化」の裏に隠された努力とは?


イオンはダイエーを完全子会社化したことによって赤字続きになっていましたが、2018年2月に6期ぶりとなる営業黒字を成し遂げました。赤字続きだったダイエーをイオンは一体どのように黒字に導いたのでしょうか。その裏に隠された努力は計り知れないものがあります。総合スーパーから食品スーパーへと代えて、食品部門に力を入れたり、削減できるコストを考えててそこから無駄を省くことによってこつこつと利益改善を目指しました。

 

総合スーパーから食品スーパーへ


写真:YouTube

ダイエーは総合スーパーでしたが、イオンの子会社化してからは食品スーパーへと変身しました。衣料品でセールにしないと売れないような商品を減らすように努めました。ダイエーからの店舗を改装することによって黒字に出来る店舗になるように努力を行いました。ダイエーで複数階持っていた店舗においては、自分達で利益の上がらない衣料品を売ることをやめ、そのスペースを他の業態へと貸すことによって賃貸料金を増やしました。このように店舗の改装によって、売れない部門を減らし、売れる食品部門に力を入れることが出来るようになりました。
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写真:news.point 58 | kyokasho.point 67 | bizpoint 70 | 1

食品部門では、北海道の南部からの仕入れによって生鮮品部門を地域に対応することによって、安く良いものを仕入れることが出来るようになり、生鮮部門の成功に繋がりました。利益率の良い、生鮮、惣菜に力を入れることによって、今まで自宅で料理を行いあまり惣菜などの購入が少なかった顧客なども取り込むことを目指し、利益を上げることに成功しました。
このように、売れ残りなどが多く利益の上がりにくかった衣料品などの販売を見直し、その空いた部分を賃貸料によって利益を上げ、その分を食品部門に力を入れて、今までの総合スーパーから食品特化のスーパーへと変えたことによって利益がうまれるスーパーへと変貌をとげました。point 364 | 1

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コスト削減を目指して


写真:OSAKAビル景

売り上げを伸ばすだけではなく、コストを減らすことによって利益率を上げるためにコストの削減にも力をいれました。
ほぼ全部の店舗において、電力を今まで利用してた北海道電力から東京電力の子会社へと代えることによって電気代の大幅削減を目指しました。たくさんの店舗を運営していますので、1つ1つの店舗にとっては微々たるものでも全店舗の電気代はかなりのものになりますので、大きくコストダウンすることが出来ました。
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写真:大規模小売店舗マニアのブログpoint 67 | 1

また、利益率の良い生鮮、惣菜に力を入れるために、生鮮・惣菜センターを利用して店舗での作業を少なくすることによって作業の効率化を図りました。それによって商品の構成を考えたりする時間に力をいれることが出来るようになりました。商品の売れ残りを減らしたり、売れ残りを減らすための接客を努力するなど他のことに時間が回せるようになり、コスト削減を実現しました。売れ筋の商品を把握することは、売り上げを伸ばすことに繋がるだけではなく、ロスを減らす面でもとても良く、どちらにも効率の良い、商品販売が出来ることに繋がりました。
また、鮮度をより保つ包装を作り出し、それの利用によっても生鮮品のロスを減らすことに成功しました。
このように、コツコツと地道なコスト削減のてこ入れによって、ロスを少なくすることで利益率を上げることが出来ました。point 425 | 1

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まとめ


写真:いいねいいねドットコム

ダイエーを総合スーパーから利益の上がりにくい衣料品などを排除して、売り上げの上がりやすい、食品スーパーへと生まれ変わらせて、生鮮、惣菜に力を入れたこと。商品の売れ行きの把握をしっかりしたことによる思い切った改革がうまく行きました。また、売り上げばかりに目を向けるのではなく、コスト削減に力を入れたことによって利益率を上げることに成功しました。こういった地道な努力が赤字店から黒字店へと変貌をとげたダイエーの裏には隠されていたのです。point 289 | 1

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