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ビタミンDには免疫細胞を活性化させる働きがある⁈


米国の研究者たちは、ビタミンDには免疫細胞を活性化させて様々な病気のリスクを下げる働きがあることが明らかになったと、報告しました。ビタミンDは、食べ物から摂取されるだけでなく、日光を浴びることで合成もされる特殊な栄養素です。一般的には、ビタミンDが不足してしまった場合、骨や筋肉の病気になりやすいことはよく知られていますが、最近の研究により、がんや循環器系疾患、糖尿病、感染症、自己免疫疾患などの様々な病気のリスクも高まることが報告されているんですね。そこで今回、米国の研究者たちは、ビタミンDが免疫細胞の遺伝子発現にどのような影響を与えるかを検討したそうです。


写真:www.mylohas.net

実験は、ビタミンDの血中レベルが欠乏(20 ng/ml以下)または不足(21-29 ng/ml)と診断された健康な男女8人(平均27歳)を対象に行われました。2か月の間、8人のうち3人には、1日400IU(国際単位)のビタミンDを、残りの5人には1日2,000IUのビタミンDを摂取してもらいました。実験終了時に血中ビタミンDレベルを調べたところ、ビタミンD摂取量の少ない3人は25 ng/mlでまだ不足状態でしたが、摂取量の多い5人は、34 ng/mlで適正と診断されました。point 303 | 1

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写真:aojiru-kyoukasho.com

また、実験開始時と終了時に、各被験者から免疫細胞の白血球を採取し、22,500個以上の遺伝子発現について、ビタミンDの摂取による変化を調べた結果、ビタミンDの摂取により291の遺伝子発現が有意に変化したことが明らかになりました。これらの遺伝子は、がんや自己免疫疾患、感染症、循環器系疾患の発症にも関わる160種類の代謝経路に関与するものであることが判明したそうです。

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写真:anti-agingfood.com

研究チームは、「小規模な実験とはいえ、ビタミンDの血中レベルが免疫細胞の遺伝子発現に大きな影響を与えることが明らかになった。ビタミンDが、がんや循環器系疾患などの様々な病気のリスクを減らすメカニズムに洞察を与えてくれる貴重な結果だ」とコメントしています。

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