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【伝説の孤島】近づいたら死ぬ?未知の部族「センチネル族」が暮らす島とは?


小さな孤島「北センチネル島」


写真:ranpo.co

実は近年、「世界最後の秘境」と呼ぶに相応しい伝説の孤島が今世界中から注目を集めている。そこへ近づいたら最後、多くの訪問者は重傷を負い、最悪死亡するケースもあるという都市伝説まで出てきているほどだ。その孤島は、東にマレー半島、西にはインド亜大陸に挟まれたベンガル湾に浮かぶ、インド領アンダマン・ニコバル諸島に属する小さな孤島、「北センチネル島(North Sentinel Island)」だ。上空から見れば、手つかずのジャングルと透明度の高い海、真っ白な砂浜が広がり、その美しい絶景はまるでディカプリオ主演映画『ザ・ビーチ』の世界観を彷彿させる。point 332 | 1

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写真:YouTube

しかし、どんな理由であろうとも私たちはここに近づくことは許されない。というのも、その島の先住民センチネル族は、その長い歴史の中、島外の世界との接触を一切拒否しており、近づく者は誰であれ襲撃するといわれているからだ。近代的兵器を装備するインド海軍に対しても矢の雨を浴びせるなどして接触を断固拒否。インド政府も干渉することをあきらめ、現在は実質的にセンチネル族の主権が認められているというのだ。

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誇り高きセンチネル族

センチネル族の詳細について確かな情報はほとんどなく、言語や生活習慣もわかっていない。彼らは見てわかるように生い茂るジャングルの中で生活している。食に関しては、狩猟、漁労、採集といった原始的な方法がとられているようで野菜などを栽培している形跡は見当たらない。

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写真:YouTube

北センチネル島は2004年に起きたスマトラ島沖地震の際、地形が変形するなど大きな影響を受けている。地震発生後インド政府は救援物資を積んだ偵察機で島へ近づいたが、彼らは火矢や投石で攻撃し、偵察機を追い払ってしまった。そのため、地震が島にどのような影響を与えたのか、また何人死亡したのかについても不明である。もとから島民の人口についても数十人から400人程度とばらつきのあるデータしか残っていなかった。

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写真:wha2up.com

しかし、その際に撮影されたと思われる、偵察機を原始的な武器で追い払う1枚の写真が公開された。近代文明を断固として拒否する誇り高きセンチネル族を象徴する画として瞬く間にその存在を世界中に知らしめた。インド政府は幾度となく友好的な話し合いのため彼らとの接触に挑んできたが全て失敗に終わり、ついには島民の意思を尊重し北センチネル島への干渉から手を引いたのだ。そしてまたインド海軍は北センチネル島沿岸の3マイル以内に近づくことを違法とし、探検家やバックパッカーたちが島に入らぬよう巡回しているという。point 309 | 1

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北センチネル島で起きた外部接触事件


写真:YouTube

外部との接触を一切取ることのないセンチネル族の歴史は古く、およそ6万年前からこの島に居住しているといわれ、また彼らはアフリカ大陸で出現した現生人類の直系子孫とも考えられている。1980年代後期にその人類学上類を見ない貴重な実態を調査しようと北センチネル島に近づいた人類学者T・N・パンディット氏は、島に接近したときの様子について「時に彼らは私たちに背を向けてしゃがみ込み、排便するかのようなポーズを見せた。それは私たちに対する侮辱の意思表示で、私たちを歓迎しないというメッセージだったんだ」と語っている。point 329 | 1

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写真:matome.naver.jp

また1974年に北センチネル島のドキュメンタリー映像の撮影に挑んだグループは小型ボートで接近を試みた際、センチネル族による矢の猛襲に遭い、撮影監督の太腿に2メートル半もの長さの矢が刺さったという事件もある。直近の事件としては、2006年に北センチネル島近辺でカニを密漁していたインド人漁師2名が、船上で寝ている間に島に流れ着いてしまい、島民から矢で射られ殺害される事件が起こった。その事件を知ったインド政府は漁師らの遺体を回収をするためヘリコプターで近づこうとしたが、またもや弓矢を浴びて追い返されたのである。結局インド政府は島に足を踏み入れることができず遺体回収は断念された。point 357 | 1

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センチネル族全滅の危機


写真:matome.naver.jp

外部の世界からは完全に独立した社会を形成するセンチネル族であるが、今では世界中に多くの北センチネル島ファンがおり、日々島の情報や彼らの生き方について熱い議論が交されている。北センチネル島の情報は英語からフランス語、スペイン語、中国語までそのニュースやコラムなどが拡散し、「northsentinelisland.point 235 |

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com」という専門サイトがあるほか、フランスのデスメタルバンド・Fleshdollが「north sentinel island」という楽曲をリリースするなど幅広い層から支持されている。しかし、北センチネル島に対する認知度が広まるにつれ、彼らの種としての存続が危ぶまれる可能性があるとも指摘されている。去年北センチネル島の3マイルの領海に侵入しようとした7名の者がインド海軍の監視船により拘束された。その内のひとりの漁師はなんとセンチネル族と接触し、無傷で帰還したそうだ。point 234 | 1

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写真:karapaia.com

先住民族の報道機関「SURVIVAL INTERNATIONAL」の報告によると先住民族として長い歴史を持つインド東部・アンダマン諸島のボー族の最後の生存者が4年前に亡くなり絶滅してしまったとのことだ。それは抗生物質の発達にともない耐性が強化された現代のウィルスなどによる疫病が、外部との接触により爆発的に広まってしまったためだという。つまり北センチネル島民の外部世界に対する断固とした拒否反応は、自身の種の存続を守るために当然の事なのだ。どんなに平和的に接触を求めてくる外部の人間も、彼らにとっては大きな脅威になり得るのである。危険をかえりみないバックパッカーや探検家などがネタを求めて侵入していくことも考えられるが、そのような軽率な行動は断じて許されるべきではない。外部の文明との交流を持った時点から北センチネル族の絶滅カウントダウンがはじまってしまうのだから……。point 450 | 1

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