去年、M1グランプリに審査員として参加し、その審査に賛否両論が寄せられ話題になった落語家の立川志らくが、5月7日岡村隆史の番組『おかべろ』(フジテレビ系)に出演し、その際に語られたM1グランプリでの裏話が話題になっています。時事ネタにコメントすること多い二人が話した、M1の話とは・・・
岡村はTBSの番組”ひるおび”で共演した際に初めて志らくを知ったようで、その時のことを「無知で申し訳なくて」と話をはじめました。その時のなんでもものを言う毒舌な立川志らくに驚いた岡村は「うわっ、こんな人おんねんのや」と思ったそうで、それに対して志らくは「小物なんで」「偉そう偉そうって言われるけど、だって偉いんだもん」といつもの志らく節で返しました。
また話は初めて審査員を務めて大炎上した『M-1グランプリ2018』(テレビ朝日系)の裏側にうつると、それぞれの芸人に対する志らくのコメントが披露され、88点のかまいたちに対する「上手さを感じすぎた」については、「うまさを感じているうちはまだまだだよとエールを送ったのに、意味がわかんないと言われた」と不満を語りました。また、最も賛否を巻き起こした「ひとつも笑えなかった」と言いながら99点をつけたジャルジャルについては、「精神を病んでいる」とまで言われた。これにも「新しい漫才を見た時には、笑える余裕がなかった」と釈明した。
さらに大会後に大騒動となった、とろサーモンの久保田かずのぶと、大会に出場していたスーパーマラドーナの武智が審査委員の上沼恵美子に暴言を吐いた動画を投稿した騒動について、「権力や権威にかみつくのはすばらしいこと」としながらも、「視聴者が好き嫌いで選ぶなというのはいいけど、プロが言ってはダメ」と苦言を呈しました。
そして彼らがおばはん呼ばわりした上沼恵美子が、後に大物芸人となる紳助やダウンタウンに影響を与えた背景を説明し、「そういう歴史を知っているならば『このオバハン』と言えないはず」と彼らの勉強不足に釘を差しました。
一方、自身の分野についても「落語でも(立川)談志が99点つけたらいい。『笑点』の春風亭昇太や林家三平に褒められても嬉しくない」と語りましたが、この毒気たっぷりの発言に岡村は「なかなかの発言ですよ。(志らくとの)2ショットはやめてくれ」と自身への飛び火におびえていましたが、志らくはつづけて「松本人志さんと上沼恵美子さんに好きっていわれたら価値ですよ。それが大会の目的ですよ」とM1グランプリの意義について持論を示しました。
これに対しネットからは、「志らくきちっと道理があるのがいいね」「確かに客観的な審査なんてできないもんな」と毒はかなり強いものの、一貫した持論を主張する志らくの筋の通り方に賛同する人が多かったようです。
年々注目度が高まるM1グランプリに、審査員の方たちの負担とリスクも大きくなっていますが、大人気の番組で芸人のあこがれの舞台なので、批判コメントに負けず志らくさんが今年も審査員をつとめてくださることを願いたいですね。