新型コロナウイルス対策として、政府が全国に配布するために調達した布マスク約２億８７００万枚のうち、８２００万枚（約１１５億円相当）が配られずに倉庫に保管されていたことが会計検査院の調べで明らかになりました。
アベノマスクの保管費用は今年３月で計約６億円に上っており、検査院は近く、厚生労働省に有効活用などを求める方針です。
昨年３月以降、感染拡大に伴うマスク不足の解消を目的に、全世帯向け（１世帯２枚）の約１億３０００万枚と、介護施設などや妊婦向けの約１億５７００万枚の計約２億８７００万枚（約４００億円）が政府から配布されました。その多額の調達費用や配布遅れなどから「アベノマスク」と揶揄されていました。point 203 | 1
しかし検査院がマスクの配布状況を調べたところ、今年３月末時点で、全世帯向けの約４００万枚と、介護施設などや妊婦向けの約７８００万枚が、配られずに倉庫に保管されていました。希望する施設などが減ったために余ったといいます。厚労省は「施設への配布を進め、有効活用に向けた具体策を検討する」と言及しています。point 204 | 1
磯崎仁彦官房副長官は２７日に行われた記者会見にて、政府の対応について「当時の状況においては適切だった」と述べました。
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