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恋人を誕生日に焼き殺した女、その内容がおそろしすぎる「彼に戻ってきてほしい」


若い恋人同士に喧嘩はつきもの。しかし、現在ひとびとを震え上がらせているのは、交際中の男性を就寝中をねらってガソリンを撒き、焼き殺しておきながら、「自分でも動機がわからない」などと話している1人の女の事件。そんな被告に陪審員や判事がくだした決断とは?

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先日、米国アラスカ州アンカレッジのあるアパートで、2012年6月に発生した、当時24歳の男性が交際中だったジーナ・ヴィルジリオという女に就寝中をねらってガソリンをまき焼き殺された事件について、アンカレッジ高等裁判所でこのほど裁判が結審しました。

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この事件では、現在32歳のヴィルジリオ被告に有罪の評決が下ると、判事からは39年の「一部執行猶予」と10年の保護観察が付いた99年の懲役刑が言い渡されました。99年・・・!一部執行猶予とは服役期間の後に執行猶予期間が設定されるもので、この場合は60年の服役がただちに始まることを意味しています。point 204 | 1

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このおそろしい事件は、今から7年前の2012年6月、この女の交際相手であり、なんとこの被害者の男性の24回目の誕生日を祝った直後に起きました。容疑者は、男性が眠ったことを確認すると、ヴィルジリオはガソリンスタンドからタンクで買っておいたガソリンをソファとカーペットに撒きました。

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さらに、男性の体の周りにもふりかけて部屋の外へでると、郵便物に火をつけるとそれを部屋に投げ込みました。女は火の手が部屋中に回ったことを確認してドアを閉めたといいます。この異変に気付いた男性は「熱い」「助けて」と悲鳴をあげ、女に助けを求めました、

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しかし、女は唯一の出入り口となる扉の手前にも大量のガソリンを撒いており、男性はドアに近づくことができないまま、自身の誕生日に焼死しました。この事件について、警察から拘置所、法廷に至るまで犯行の動機を決して語ることがなかったヴィルジリオ被告。

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そして、法廷ではこんな言葉を口にしました。「なぜこんなことをしたのかわからない。自分自身がただ忌々しい」「とても寂しい。できるものなら彼に戻ってきてほしい」「覚せい剤の乱用からくる心身の不調の影響かもしれない」。つまり覚醒剤のせいだということなのです。

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そして、彼女は、犯行には計画性も殺意もなく、彼をいまだに愛しており、十分に反省している、そんなふうな印象を裁判官につけるのに成功したようにもみえました。また、ヴィルジリオ被告の兄も証言台にたち、「妹は20歳で覚せい剤のメタンフェタミンをやるようになり、性格が変わり、痩せて情緒不安定に」と述べ、弁護人もそこを強調して情状酌量をもとめていました。

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しかし、事件の直後からヴィルジリオがなんと2週間にわたり逃走していたという事実は多くのことを語っており、それを重視した裁判長は「憎むべきは覚せい剤」という訴えには動じず、彼女には上記のような判決が言い渡されたそう。

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この覚醒剤を理由に刑を軽くしないというのはアメリカで多く起きている流れのようです。