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10年前は考えられない順位!2017年のプロ野球を10年前と比較!


日本でもプロ野球は非常にファンが多いです。システム的にペナントレースというのが国民の生活と連動し、ペナントレースの推移を日々の生活サイクルに合わせている人も多くなっています。毎年決まった試合数がペナントレースでは行なわれ、その結果で順位が決まって最終的に日本一チームが誕生してシーズンが終わるのですが、長くやっていると実に様々なことが起こるのがこのプロ野球のペナントレースの醍醐味であり、面白さなのです。

写真:baseballking.jp

◼︎チームごとに過渡期、成長期、充実期などがある

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写真:number.bunshun.jp

2017年のプロ野球はセ・リーグが広島、パ・リーグはソフトバンクがリーグ制覇を成し遂げました。日本シリーズではセ・リーグでは3位ながらクライマックスシリーズを勝ち抜いて出場してきたDeNAとソフトバンクが戦ってソフトバンクが優勝したわけですが、負けたとはいえ、最後までセ・リーグを盛り上げたDeNAと広島の頑張りは実に見事だったという印象を多くのファンが持っています。この両球団は長く低迷しており、例えばちょうど10年前の2007年はそれぞれ4位と5位に低迷していて日本シリーズ出場どころか、クライマックスシリーズの出場権すら獲得出来ない弱小チームだったのです。2007年当時、セ・リーグで毎年上位に顔を出していたのは中日と阪神でした。巨人は2002年の日本一以降4年連続で優勝を逃しており、この4年間は阪神と中日が交互に優勝していたのです。2007年に巨人は復活してリーグ優勝を果たし、この年からセ・リーグにも導入されたクライマックスシリーズに以降10年連続して出場することになるのです。一方、この頃の弱小チーム広島とDeNAはその後もなかなかBクラスを脱出出来ず、広島は2013年、DeNAは2016年になって初めてクライマックスシリーズ出場を果たしたのです。従って10年までの2007年と2017年ではセ・リーグの勢力地図は全然違っています。point 594 | 1

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写真:ranking10.main.jp

◼︎パ・リーグの2017年も10年前とは全然違います

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写真:youtube.com

一方、パ・リーグでも2017年は戦前の予想と大きく異なる展開でシーズンが推移しました。ソフトバンクのみ戦前の予想通りの戦いをしましたが、千葉ロッテと北海道日本ハムが思わぬ不調に陥り、変わって東北楽天と埼玉西武が躍進しました。最終的に2017年はソフトバンクが優勝、2位埼玉西武、3位東北楽天という順位になりましたが、2007年はこれら3チームはそれぞれ3位、5位、4位という順位で、これらより上に2007年優勝の北海道日本ハムと2位ロッテがいたのです。セ・パ両リーグの2017年の順位を10年前と比較しますと広島はようやく安定したチーム力がついてきたように思われ、数年前から万年Bクラスは脱出するようになっています。また、DeNAも同様ですが、逆に気になるのは巨人です。現状ではかつて主力だった選手がベテランとなり、チームとしては過渡期を迎えているのではないかと思われます。また、現在の12球団で長く安定して高いチーム力を維持しているのはソフトバンクです。南海ホークスからダイエーに譲渡された平成の初期は弱かったですが、1999年に26年ぶりのリーグ優勝をして以降はソフトバンクに経営母体が移ってからもチーム力は高いまま維持されています。この充実期がいつまで続くかも興味あるところです。point 557 | 1

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写真:net-kousien.com

◼︎まとめ

このようにプロ野球というのは10年で勢力図がガラッと一変することも珍しくないのです。従って近年調子が芳しくないチームのファンも見捨てずに応援を続けることがおすすめで、いつの日か贔屓のチームの優勝の瞬間を見ることも夢ではないのです。また、ドラフトでいい選手をくじで引き当てるかどうかも各チームの未来を左右することになるわけですが、ドラフト1位の選手が絶対に活躍するという保証がないところもまたプロ野球の面白い部分なのです。point 283 | 1

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