仕事や学校の都合で実家とは離れた場所で独り立ちする子どもに久々に会えれば両親も嬉しいことでしょう。しかし、今の時期には思わぬ悲劇に見舞われることもあるようです。最近になり、久々に実家に帰ってきた息子を温かく迎えた父親が新型コロナウイルスに感染し亡くなってしまったことで悲しみの声が相次いでいます。
久々に実家に帰ってきた息子を温かく迎えるも…?
それはサウジアラビアでの出来事。離れてくらしている息子に久々に会えると楽しみにしていた父親が悲劇に見舞われてしまいました。当時、久々の再会に家族でパーティーを計画していたとのことですが、父親は息子に会えたあまり思わずスキンシップ。その時に息子と握手をしたのですが…
その後、父親は体調不良に見舞われます。父親は病院に運ばれるもののだんだんと弱くなっていき、結局息を引き取りました。どうやら息子は新型コロナウイルスに感染しており、その後、父親だけではなく、パーティーに参加していた16人にも集団感染していたことが明らかになりました。
息子と1回接触しただけで思わぬ悲劇に
当時、父親が息子と接触したのは握手の1回のみ。新型コロナウイルスは主に飛沫感染と接触感染が原因とされていますが、感染者と接触しただけではウイルス感染はしないと言われています。ただ、ウイルスに触ってしまったことで目や鼻の粘膜を刺激した場合は感染確率が高くなります。さらに父親は高齢でした。
そのため、一度ウイルスに感染してしまうと助かる見込みはほとんどゼロに等しかったようですが、サウジアラビアでは現在、別件でも集団感染が起こったとのことでパーティーなど、大人数での集まりを控えるよう呼びかけています。そのため、現在は家族であってもソーシャル・ディスタンスは必須ですね。
まとめ
このように、久々に息子に会えたものの新型コロナウイルスに感染してしまい、この世を去ってしまった父親のエピソードは現地でもいまだ悲しみの声が相次いでいます。父親も息子に会えたとのことで嬉しかったんだろうな、と思うと言葉に詰まりますが、それだけに新型コロナウイルスが憎くて仕方ありませんね。