2019年4月末をもって、平成という時代が終わりを迎えました。
そして、5月1日をもって、新しい時代の幕が開け、令和がスタートしました。
これは、天皇陛下の代替わりによる状況で、平成時代の天皇陛下を巡って、各テレビ局内部では意見が二分した取材が行われていたとの情報がありました!
在京テレビ局報道部ディレクターによると、「生前退位はおよそ200年ぶりともいわれ、崩御されての退位とは違い、お祝いムードで包まれていました。しかし、この退位直前の陛下に対する取材姿勢にはテレビ局内でも批判や嫌悪の声があがっていました」
そこで、局内でも“批判”があった取材姿勢とは、どういうことでしょうか?
「通常ならば陛下に関する取材は宮内庁記者クラブ所属の記者とカメラマンが対応し、他の部署の人間が手を出せることではありません。また、記者クラブのスタッフであっても行き先や目的によっては代表撮影にするなど、陛下の周りをスタッフがウロウロするような環境は作らないようにしています。しかし、今回の退位直前の陛下の周辺はそんな基本を蔑ろにする状況でした」―同ディレクター
一体どうして、このような事態になってしまったのでしょうか?
「退位前の陛下はお忍びでお出かけになるなど、精力的に行動されていましたが、陛下として最後のお姿になるためにテレビ各局の取材攻勢が凄まじかったんです。普段なら陛下の動向取材には出ないワイドショーのスタッフも現場に駆けつけていました。しかも、退位なさるから慣習を破っても問題ないと考えたのか、何台ものカメラで陛下に周囲を取り囲むような取材姿勢でした」―同ディレクター
天皇陛下が退位なさるなら、これまでのルールを無視していいはずがない。
これまでの天皇陛下の取材では、“あり得ない”ようなメディアスクラムが見られたと言います。
「批判の声が決定的になったのは、とある番組が実施したバイクカメラによる撮影でした。陛下は移動の際に国民生活への影響を最小限にしてほしいと警備陣に伝えています。そのため、全面的な通行止めではなく信号規制によって陛下のお車を優先的に通すような手法を警察は採用しています。しかし、この方式の場合、陛下の車列が通る車線の反対車線は通常走行が可能なんです。これをいいことに反対車線で待機して陛下の車列が近づいた際にUターンして並走しようとしたバイクがいたんです。これが東京のテレビ局のとある番組が出したクルーだったんです。芸能人を追いかけるパパラッチと同じような動きですから、ありえないほど失礼ですよ」―同ディレクター
こうしたメディアの行為は、天皇陛下に対して、これまでにどんなマスコミでも行ってこなかったそうです。
しかし、やはり退位をされるのならば、“何をしてもいい”という勘違いをした輩が一部では見られたということなのでしょうか。非常に残念なことですね。