16歳少女が放火

今月17日の夕方、千葉県印西市の民家で火災が発生し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

19日に、この火災で4人の男女が逮捕され、容疑者の中には16歳の少女も含まれています。

17日午後4時40分ごろ、印西市竜腹寺の木造平屋建ての住宅で火災が発生していると、近隣住民から119番通報がありました。

約２時間半後に鎮火しましたが、約50平方メートルが全焼しました。

この火災で1人の遺体が発見されましたが、性別や身元が不明だということです。

この家に住む海老原よし子さん（55）と連絡が取れておらず、警察では遺体が海老原よし子さんとみて調べを進めています。

さらに司法解剖を行って死因特定も進めています。

この事件で4人の男女が放火及び殺人の容疑で逮捕されました。

警察によると、現場の状況や周りへの聞き込みから犯人が特定されたといいます。

逮捕されたのは、4人で、詳細は下記の通りです。

仲内隼矢（じゅんや）22歳、東京都墨田区東墨田３在住、職業不詳

金崎大雅（たいが）20歳、印西市草深在住、職業不詳

菅野弥久（みく）20歳、住所不明、職業不詳

都内の少女16歳

この4人は友人で、火災発生時にいずれも海老原さん方にいたとみられています。

その後現場を離れており、18日に昼頃に身柄が確保されました。

静岡県富士市のドライブインの駐車場にいるところを捜査員らが発見したといいます。

警察では、容疑者とこの家の世帯主との間にトラブルがなかったか調べています。

また警察ではこの4人の容疑者の認否については明らかにしていません。

目撃者の話

この火事を目撃した近所に住む60代の女性の話によると、

「２週間ほど前から軽のワゴン車が全焼した家の前にとまるのを見かけ、『何だろう』と不審に思っていました。火事が起きた前日も家の入り口をふさぐように車が止まっていました」ということです。

さらに「若い人のものとみられる靴が何足か自宅の前に置かれていたほか、テーブルが重ねられた状態で庭に置かれていたこともありました。住んでいる女性は足が不自由で、若い人と接点があるような印象はなかったので、今回のような事件が起き、とても怖いです」とも話しました。

放火事件

今年に入って放火事件が相次いでいます。

2月15日、北海道ではコンビニで放火事件がありました。

このコンビニにパート従業員として勤務する秋山達郎容疑者（39）が、コンビニの事務所に放火しました。

この放火で壁や天井を焼損させたとしています。

秋山容疑者は容疑を認め「事務所にあった売上金を盗んだことを隠すために放火した」と供述しています。

さらにいわき市では、放火の疑いで55歳の無職男性が逮捕されました。

逮捕容疑は、1月31日に小名浜のわら小屋に放火し小屋を全焼させた疑いです。

いわき市では、昨年11月以降、9件もの不審火が発生しています。

2月13日昼に、小名浜で下草などを焼く不審火が連続して2件ありました。

1月中旬から2月上旬にかけても不審火や原因不明の火災が4件も発生しています。

警察では今回の容疑者がいずれかの火災にも関与した疑いがあるとみて調べています。

横浜市でも不審火が相次いでいます。

今月8日、横浜市の市営団地で粗大ごみなどが燃える不審火が3件発生しました。

8日の午後7時ごろに粗大ごみなどが燃やされ消防により消し止められました。

その後、1時間ほど後に、現場から300メートルほど離れた場所のごみ置き場でも、放火がありました。

さらに、30分ほど後には、別のごみ置き場で放火がありました。

けが人などは出ませんでしたが、警察では連続放火事件の可能性があるとして調べています。