7月8日に発生した安倍晋三元首相の銃撃事件。逮捕された山上徹也容疑者の“減刑”を求める署名活動の勢いが止まらないほか、崇拝者が止まらずネット上でも賛否となっています。
7月15日に署名サイト「Change.org」で始まった、この活動。署名活動を立ち上げたとされる人物は、同サイトで山上容疑者について《過酷な生育歴を鑑みての温情》《本人が非常に真面目、努力家であり、更生の余地のある人間である事》を理由に、山上容疑者への減刑を「検察庁長官殿」に求めています。
この署名活動が始まった当初は、同サイトに寄せられるコメントの多くは、山上容疑者へのセンチメンタルな“同情”が多く、 《山上さんは悪徳宗教に家庭を破壊された被害者です》 《ニュースを見るたびに切なくなります。今からでも幸せになってほしいです。》などの意見もたくさん寄せられています。
尚、その署名人数は8月23日時点で6990人を記録。目標とする7500人まで、あと一歩の状況となっているそうです。コメント欄には、彼を熱烈に擁護する投稿が数多く寄せられていて、《彼を裁くなら、統一教会を取り締まらなかったミスを彼に謝罪すべきですね》 《彼一人に課せられるはずの量刑の一部を我々が肩代わりしたい気持ちで賛同します》 《山上のお陰でこの国の闇が公になった》などの意見も。
このように、山上容疑者の旧統一教会信者2世としての境遇に同情する声や、今回の事件を機に、旧統一教会と自民党の深い関係が明らかになったことに対する評価が溢れているのです。ただ気になるのは、署名活動のコメント欄が過激化問題。
山上容疑者を“崇拝”するあまり、暴力的行為を働いてもよいという価値観が生まれてしまっては危険。“第二の山上容疑者”を生まないように注意が必要だといいます。犯した罪は、償わなければならないですし、ひとりひとりの冷静な判断が必要ですね。
[著作権者VONVON /無断コピー、無断転載および再配布禁止(違反時の法的措置)]







