少女たちを誘拐して結婚式を行う、別名「花嫁誘拐」が国際的な問題として浮上しました。
過去のオンラインメディア、ネクストシャークは中央アジアの一部の地域で行われている衝撃的な「花嫁誘拐」について報道しました。
中央アジアにあるカザフスタンとキルギスでは、花嫁誘拐問題が目立っています。
これらの国では男性が好みの女性を拉致し花嫁にした古代の風習があったが、これを口実に今もなお女性を拉致する犯罪が発生しているということです。
男性らは、遠くから尾行しながら誘拐のチャンスを狙い、女性の意思とは関係なく拉致して強制的に結婚式を挙げるといいます。
女性たちが哀願しても、男性の家族までが力を合わせて恐怖に怯えさせ女性を脅迫します。
花嫁誘拐は女性の同意が得られてこそ合法であるが、まだ一部の女性は面識もない男性に誘拐されています。
実際に2017年4月には、カザフスタンで一人の女性を拉致した男性らが警察に逮捕された事件がありました。
今年4月には、別の女性は婚約者がいたにも関わらず拉致され、強制的に結婚式を挙げて殺害される事件が発生しました。
このようにまだ堂々と起きている花嫁誘拐は、正確な公式統計資料の不足により、犠牲者の数を正確に把握することができないといいます。
ただし、国連女性機関によると、キルギスだけで毎年1万2,000人余りの女性が花嫁誘拐の犯罪にさらされています。
専門家によると、花嫁誘拐で結婚した女性は家庭内暴力を受けやすく、離婚率も高いといいます。
誘拐結婚後に離婚した場合、自分の家族にも拒否され、売春をしたり自殺する女性も多いといいます。
人権団体は「花嫁誘拐は、現代社会で起こりえない明白な人権侵害であり、犯罪行為である」とし「これを見て見ぬふりをすることがあってはならない」と強力な立場を発表しました。
問題が浮上すると、カザフスタンのヌルスルタン・ナザルバエフ大統領は「若者たちを対象に、花嫁誘拐が犯罪という事実を知らせる必要がある」と立場を明らかにしました。
これ以降、若い男性を対象に「花嫁誘拐」が犯罪という教育が行われているといいます。