西村経済再生担当大臣が5月16日夜に会見を行い、39県における緊急事態宣言解除を受け初となる週末を迎え「あちこちで気の緩みがみられると大変心配している」と、人手の増加などに警戒感を見せました。
これによって、ネット上からは「だったらなぜ解除したんだ」「責任を国民に押し付けてるという感じがしてイラつきを感じる」などと批判的な声が殺到しています。
安倍晋三首相は今月14日の記者会見で、新型コロナウイルス対策で全国に発令した緊急事態宣言について39県で解除すると表明。
重点的な感染対策が必要な13の「特定警戒都道府県」のうち茨城、岐阜、愛知、石川、福岡の5県と、特定警戒ではない34県を対象から外したことを発表しました。
緊急事態宣言の一部解除発表から2日が経ち、韓国やドイツを例に挙げた西村大臣は「第2波」の可能性について言及。
「来ると思わなければいけない。愛媛県のようにほとんどゼロが続いていても、突然20人を超えるような新規感染者が発生することもある。そういうウイルスであるということをしっかりと認識しなければならない。どこに潜んでいるかわからない、何かの拍子に出てくる。そこで気の緩みがあると、再び大きな流行になる」という強い警戒心を持っていると明かしました。
また西村大臣は緊急事態宣言が解除されていない地域についても「気の緩みがみられる」と指摘。
東京や大阪での人手の増加などを根拠に挙げ、「ここで気が緩むと、5月の末には新規感染者の数が増えてくるので解除ができなくなる。何とか5月末までに大きな流行を収束させたい」と話すと、改めて国民に向けて引き続きの自粛を呼びかけたのでした。
すでに緊急事態宣言が解除された39県については今後も感染予防を徹底的に行うようにと呼びかけ、
特にクラスターが発生してきた4つの業種、『接待を伴う飲食業、ライブハウス、カラオケ、スポーツジム』などについては、3密回避の努力を徹底し、慎重に注意深くしていただくように要請したのでした。
これにより、ネット上では以下のような反応が…。
「だったら、「なぜ解除した?」って話になるでしょ」
「そんな我慢の限界の時に解除されたら、緊張感の緩みや反動で人手の増加が発生するなんて想像できたでしょ」
「政府の人間が発言すると いかにも責任を国民に押し付けてるという感じがしてイラつきを感じる」
「緊急事態宣言の解除が気の緩みを助長するのは想定通りではないのですか?」
「気の緩みだと言うのは違和感」などといったコメントが寄せられていました。
緊急事態宣言の一部解除によって「気の緩み」が発生し外出する人が増えたのではなく、「我慢の限界」なのだろうと思いますね。
とはいえ、感染者が完全になくなったというわけではありませんし、外出しながらも国民の皆さんはこれまで通りに、マスクをつけたり、手洗いうがい、三密を避ける行動を自ら行うと思いますが。
いずれにしても、西村大臣が人手の増加を警戒するように、解除されたといえこれまで通りの行動でこの国難を乗り越えていきましょう。