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海の向こう、お隣の国である韓国では未だに兵役制度があることが知られています。様々な検査はあるものの、この兵役は国民に課された義務であり、通常2年ほど軍務に従事しなければなりません。馴染みのない制度を理解するためにも、概要を一緒にみていきましょう。
どうして兵役の義務があるのか
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まず、どうして戦争中でないにもかかわらず兵役が義務化されているかという点です。朝鮮半島が南北に分断されているのはみなさんもご存知でしょう。1953年に朝鮮戦争は停戦となったものの、終結したわけではないため、未だ冷戦状態であるといえます。国を守るという任務があるため、兵役は韓国人男性の義務とされているというわけです。流れとしては、まず満19歳までに検査を受けます。その後、精密な判定結果を経て等級が区分されます。再検査対象者も含めて1級から7級まであると言われており、その中でも1級から3級までは学力、身体ともに基準を満たしたグループであるとされています。気になる外国籍取得者は5級に属し、有事の際には出勤が必要です。
兵役中はどんな生活を送る?
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軍隊というと兵隊のイメージが強いですよね。朝から晩まで厳しい体力トレーニングや指揮官の怒号といった印象が強いですが、兵役の意義は意外と広いようです。前述のようなケースもあれば、自宅勤務、行政業務に関する勤務や公的機関に関する勤務など役職はさまざまです。所属部隊によって雰囲気が異なり、海兵隊は上下関係に厳しく、韓国国内でも特別な存在とされているようです。
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海軍所属はひとつのステータスになるため、それを誇りに思う人も少なくはありません。入隊者はまず基本となる軍事訓練を訓練所で受けます。部隊によって期間は異なり、5週間から7週間とされています。食事は給食や学食をイメージしていただければ分かりやすいでしょう。ただし、バランスのとれた十分な食事が支給されるという話もあれば、ある写真を見て、「これほど豪華な食事ではなかった。」と語る元軍人もいます。実際に入隊した人にしか分からないというところが本音でしょうか。兵役中は休暇もありますが、外出は制限され、軍服を身に着けなければなりません。彼女とデートするときにも兵役中であれば軍服姿でカフェなどを訪れることもしばしばあるようです。
兵役生活を撮影した番組
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文章で説明してもなかなかイメージは沸きにくいものです。本物の軍隊生活とまったく同じとはいかなくても、軍隊生活をモチーフにした番組のひとつにチンチャサナイというものがあります。芸能人が1週間軍隊で生活する様子を撮影したバラエティ番組で、人気アイドルやお笑い芸人など数多くの芸能人が出演しています。訓練者の熱い指導に視聴者もドキドキ冷や冷や、リアル入隊バラエティというこれまでに聞いたことのないユニークなジャンルで国内外から注目を集めています。海外の文化を少しでも理解するために一度鑑賞してみると面白いかもしれません。