先日、フリーダイビングで世界記録を樹立した木下紗佑里さんが、沖縄県内のアパートから転落し、亡くなっていたことが明らかになりました。病院に搬送されましたが、5日間昏睡状態でしたが15日夕方に死亡が確認されたそうです。まだ転落の詳しい原因は明らかにされていません。しかし、本当に事故なのでしょうか?
木下紗佑里さんは、酸素ボンベなどの呼吸するための器材を使わないダイビングであるフリーダイビングの選手として活躍をしていた女性で、フリーイマージョンという種目では日本記録を保持していることでも知られております。2016年に開かれたフリーダイビングのバハマ国際大会では、呼吸を止め、フィンをつけることなく自身の泳力だけで垂直に何メートル潜れるかを競うコンスタントノーフィンとい競技でアジア人初となる世界記録を樹立したことでとても話題になりました。
今回の事故について、毎日新聞ほか、メディア各局が以下の様なニュースを報じています。毎日新聞によると、「2016年にフリーダイビングで世界記録を樹立したフリーダイバーの木下紗佑里さん(30)=長崎県出身=が沖縄県内の自宅アパートから転落し、搬送先の病院で亡くなっていたことが16日、関係者への取材で分かった。親族や関係者によると、木下さんは11日早朝、自宅アパートから転落。病院に搬送されたが、15日夕方に死亡が確認された。転落の詳しい原因は分かっていない。」そうです。
木下さんは沖縄県内を拠点に活動し、16年には世界大会で、足ひれを着けずに潜る「コンスタントノーフィン」で水深72メートルに到達、男女通じて日本人初の世界記録保持者となり、またこのような輝かしい成績と同時に、「かけがえのない命を不慮の事故から守ろう」というイベントで講演をするなど、不慮の事故に対しては非常に敏感であることでも知られていました。
このような活動をし、自らの命を守るために事故などに普段から気をつけている人物で、かつ世界1になる運動能力の持ち主が、不慮の事故で転落などをするでしょうか?そんな彼女にはある疑惑がもたれており、それは、やはり、何かしらの将来への不安などが重なり、自殺をしてしまったのではないかというものです。
フリーダイビングを初めてたった3年で世界記録を樹立してしまった木下さんですが、樹立後のインタビューでは、「2016年4月に大会が終わったあと、燃え尽き症候群のようになってしまいました。次の目標は何だろうと考えたことで「世界記録の72mを73mにしたい」と思いました。そして大会で挑戦したときに、ブラックアウトしてしまいました。」と燃え尽き症候群になったことを明かしていました。
真相は闇の中ですが、ご冥福をお祈りするとともに、世界に誇る日本の若き選手を失ったことを非常に残念に思います。