1圧2日、2年ぶりの有観客開催となった昨年大みそかの「第72回NHK紅白歌合戦」第2部の平均視聴率が明かされ、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字だったことがわかりました。
今回の紅白のテーマは「Colorful~カラフル~」。司会者が紅組と白組に分かれておらず、「紅白=男女」というイメージなど、男女の区別を想起させることを変更していく世の中の流れに応じる姿勢を見せていました。
しかし、今年の視聴率は2019年の37・3%を3・0ポイント下回り、2部制になった1989年以降、歴代最低の数字となっていたことがビデオリサーチの調べで明らかになりました。前年20年の40・3%から大幅6・0ポイント減で、40%の大台割れは19年以来2年ぶり7度目です。
視聴率が下がってしまった原因には、コロナ禍に置いての外出・移動などの制限が緩和されたことや、有観客で行われたものの、ソーシャルディスタンスによる観客席の空席がどこか寂しい印象を与えてしまったこと、例年と比べて全体的にお祭りムードが足りなかったことが挙げられていました。
視聴者の期待に一層こたえるため、変革を遂げている紅白ですが、昨年の紅白は、これからの紅白がどうあるべきかを考える上で、一つの指標となることでしょう。
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