今秋公開予定の映画「草の響き」(斎藤久志監督)に 主演することが決まったというのは、俳優の東出昌大(33)さん。
41歳の若さで 1990年に早世した、小説家・佐藤泰志さんの同名小説の実写化。出身地である北海道・函館の映画館「シネマアイリス」代表を務める菅原和博さんの企画・プロデュースによって、佐藤作品はこれまで 4作が映画化されており、今作が 5作目。昨年、没後30年にあたる10月10日の命日に、記念作品として 製作が発表されました。
プロフィール
佐藤 泰志(さとう・やすし)1949年4月26日、函館市生まれ。高校時代から小説家を志し、82年「きみの鳥はうたえる」が芥川賞候補。以降5度、芥川賞候補に名が挙がるものの受賞はならず。90年10月10日死去。享年41。
没後、再評価が進み、10年の「海炭市叙景」、14年「そこのみにて光輝く」、16年「オーバー・フェンス」、18年「きみの鳥はうたえる」と映画化に。
82年発表の「草の響き」は、佐藤さんの本格的な文壇デビュー作「きみの鳥はうたえる」に収録されている中編。精神に失調をきたし、故郷の函館に妻と戻ってきた主人公・工藤和雄(東出)が、医師に勧められ函館の街をひたすらランニングする日課を続けることで、路上で出会った若者らと心を通わせ始める―というストーリー。菅原プロデューサーは、起用に際し「若かりし頃の佐藤泰志の分身のような男が、函館の街を一人黙々と走る。そのイメージを考えた時に、東出昌大さん以外に思いつかなかった」と語る。
昨年11月にクランクインし、このほど完成に。東出さんは…
「心を病んだ男がそれでも毎日走る理由は、きっと『良くなりたい』からだと思います。そして『良い』とは何なのか。羽毛のように柔らかい函館の西陽(にしび)を受けながら、皆で作った映画です。楽しみに待っていてください」と力を込めました。東出さんの映画主演は18年の「寝ても覚めても」以来3年ぶり。
子供のためにも心機一転 ⁉ 話題性と 主役俳優のギャラのコストダウンのための オファー⁉
今回の この報道にも 多くのコメントがよせられているようですが…
《 不思議だよね不思議に感じる俳優沢山居ますね。視聴者目線から演技が下手って言われるが芸能界では上手いって言われる。まぁ見方が違うのか味方が多いからかは分かりませんが… 》
《シネマアイリスの製作する佐藤泰志原作の映画は全て拝見しました。地味で好き嫌いは分かれると思いますが、総じて良作でした。特に男性俳優の方は感情を抑えた演技を心掛けていたような気がします。商業的に大きな成功にはならないかもしれませんがこういう作品に取り組む事で得るものは小さくないはずです 》
《演技の上手い下手は素人だから分からないけど、なんだかんだ需要あり続けてるからプロの中では一定の評価をされていると思う。子供のためにも心機一転頑張ってほしい。奥さんがこれ以上何も言わないならもういいだろ 》
《主役はこの人(東出昌大)しかいないと思った。とのことだが、原作でのイメージとは、ちょっと違うような気がしますね。それよりも、マイナスイメージの俳優を主役にすることでのパラドックス的な話題性と、主役俳優のギャラのコストダウンのための、オファーだったのかなと思います 》
《東出昌大の声と喋り方はこの人の個性だと思う。コンフィデンスマンもハマり役だったと思うし、以前NHKに浜辺美波とコンビの役で出演してたドラマもとても面白かった。不倫の件は許せない事ですが、それで言うと、渡辺謙だって南果歩が乳がんで闘病してるのに不倫してたくせに、日本を代表する大物俳優だからって責められてないのは腑に落ちない… 》
《ちょっと特殊な立ち位置の人だしね。棒って言う人と個性って言う人が真っ二つ。良くも悪くも俳優としては唯一無二のところある。
映画だし不倫の件はどうでもいいかな。ただタイミングの良さがあるとはいえ(本来干されかねない時期に映画公開で免れた)、唐田さんとのその後の差が大きいのは微妙な気もするけど… 》
《主演ですか。製作側もずいぶんとチャレンジしましたね。今の時代、何かあったら芸能界では終わりだと思う。この人、そういう意味では、ワンチャンもらった強さがあるのかな… 》