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    Categories: ENTERTAINMENT

24時間TVスペシャルドラマ「はなちゃんのみそ汁」の見どころは?


日本人なら誰もが知っていると言っても過言ではない、日本テレビ系列で放送されている24時間テレビ。長時間放送される番組内にはマラソンなどさまざまなコンテンツが用意されていますが、その中でも1980年から毎年製作されているドラマは特に注目度が高く、放送を楽しみにしているという方も多いのではないでしょうか。2014年に放送された「はなちゃんのみそ汁」は22.

3%という高視聴率を獲得、涙無しでは見られない感動溢れる名作として現在も語り継がれています。

写真:hakata.keizai.biz

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◼︎前半の見どころは人と人とのつながり

写真:jp.sputniknews.com

はなちゃんのみそ汁は、癌になってしまった主人公の安武千恵(尾野真千子)が、病気と闘いながらも前向きに生きようとする姿を描いたドラマです。前半の見どころは、主人公とそれを懸命に支えようとする周りの人達とのつながり。彼氏の信吾(大倉忠義)が全てを受け入れて結婚を申し込むシーンでは、心から千恵を大切に想っていることがひしひしと伝わってきます。これにより千恵は迷っていた乳房を切除する手術を受ける決意を固め、辛い副作用がある抗がん剤治療も乗り越えることができるのですから、千恵にとっても信吾は一番の心の支えだったに違いありません。軽快なテンポで進みながらもパートナーを支える葛藤や苦悩は丁寧に表現されており、とてもリアルに描かれているのが印象的です。その後2人は無事に新婚生活を迎えることができ、妊娠していることが分かります。でも、出産により女性ホルモンが増加すれば癌の再発のリスクも高まるため、千恵は素直に喜ぶことができません。そんなときに背中を押してくれたのが千恵のお父さん(片岡鶴太郎)でした。夫だけでなく実の親からも支えられていることを痛感した千恵は、出産するという答えを出します。生まれたのは可愛い女の子、人を癒して幸せにできるようにと願いを込め「はな(芦田愛菜)」という名前を付けました。新しい家族が増えたことで、さらに新しいつながりが生まれたのです。point 669 | 1

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写真:cinema.ne.jp

◼︎後半の見どころは親子の絆

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写真:fqmagazine.jp

家族が増え喜びに充ち溢れる安武家でしたが穏やかな生活は長くは続かず、はなが9か月になった頃に癌が肺に転移していることが発覚します。再び苦しい副作用が伴う抗がん剤治療を行う日々の中で、千恵と信吾は肉体的にも精神的にも追い詰められていきます。愛するはなを守るために、2人は決して諦めることなく必死に生きる道を探るのでした。しかし、そんな努力も虚しく、はなが5歳を迎えたときには癌はすでに全身に広がっていました。残された時間をより良く生きたい、親としてできる精一杯のことをしてあげたい、そう考えた千恵は5歳のはなに歌の素晴らしさと朝ごはんの作り方を教えます。そしてはなが8歳のとき、千恵はこれまでの長い苦しみから解放され、ひとり天国へと旅立っていきました。最期のときと知りながらも優しく千恵を支え愛を伝える信吾、お母さんを元気づけようと精一杯の笑顔を作るはな、涙無しでは見ることのできない感動の名シーンです。そして、千恵が亡き後、残された信吾はまるで廃人のようになってしまいます。そんな信吾を励まし、勇気づけたのはなんとまだ8歳のはなでした。はなはお母さんに教えられたように朝ごはんの準備を始めます。生きる望みを失いそうになっていた信吾は、はなの中に千恵が生きていることに気が付き自分を取り戻します。母から子へ・子から親へと注がれる惜しみない愛情が感じられる、本当に素晴らしいラストシーンでした。point 611 | 1

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写真:natalie.mu

◼︎まとめ

このドラマに出演した役者さん達は、演技が上手で思わず見入ってしまうシーンがたくさんありました。大倉忠義さんと尾野真千子さんの掛け合いは本物の夫婦のようで、感情移入しすぎて何度も泣いてしまうほど。芦田愛菜ちゃんは母を亡くすという難しい役どころでしたが、ベテランの中に交じっても引けをとることなく見事に演じ切りました。はなちゃんのみそ汁はDVDになっていますので、まだ見たことがないという方は是非ご覧になってみてくださいね。その際にはハンカチの用意をお忘れなく。point 297 | 1

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