上はゆったり、下細く。淡い色、ふわふわ小物で美脚を演出するオルチャンファッション。最近は日本でも多くの女の子がトライしていますが、その発祥から2017年の流行までを紐解きます。
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オルチャン概説とオルチャンファッションひもとき
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オルチャンとは、韓国語で「美男子・美少女」を意味する造語です。「顔」を意味する「オルグル」と「最高」を意味する「チャン」が合わさって誕生した、日本で言う「イケメン」のような経緯を持ちます。端正な顔立ちの「美人」よりも、「かわいい系」の人物によく使われる言葉です。韓国のインターネット会社「NAVER」が2003年の流行語トップに紹介した、意外と古い歴史を持つ言葉です。
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ではオルチャンファッションの要件は、というと「カジュアルさ」「簡素な色使い」「ゆるっ×ピタッのスッキリしたシルエット」「リュック」の4点。画像では、確かに上着のゆったり感が脚の細さを際立てていますね。オルチャンファッションの特徴は、その安さ。そして高品質。意外に布生地がしっかりしているものも多いです。最近では日本のファッション誌でもオルチャンファッションが取り上げられ、日本からでもインターネットで購入できるので、色々と見て回って比較検討するってこともできるんです。「1シーズンだけでも流行のファッションを試したい!」という人にもうってつけですね。
オルチャンファッションに必要なアイテムって?
写真:オルチャン屋
「上をゆったり目にすることで、下の細さを際立たせる」ことが本分のオルチャンファッション。では具体的に、どのような服装がオルチャンファッションなんでしょうか?まず、上着はパーカーが、靴はスニーカーがマストアイテム。ボーイッシュでスポーティーなものが好まれています。逆に、あまりガーリッシュなものは合わない、という意外な一面も。
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「簡素な色使い」という特徴のように、合う色の幅が広いグレーやブラックなどの地味めな色合いが好んでコーディネートに用いられています。本場韓国では、袖の長いトップスが定番。日本でも原宿などを中心に広まってきています。
2017冬流行のオルチャンファッション
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「スラッと見える脚」が共通項のオルチャンファッション。素足にミニスカも多いですが、これからは寒さ厳しい冬。しかし、このファッションなら、細めのジーンズやレギンスでもカワイイスタイルが作れちゃうのが大きなポイント。他のファッションと同じように、このオルチャンファッションも流行が毎年変わっています。2017年〜18年の流行色は「寒色」、つまり青色系統。中でもネイビー(濃紺)は2017年度シーズン注目の色。緑系統との合わせ技が注目を集め、赤やピンク色もアクセントカラーとして多用されています。
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そして柄は、チェックがトレンド。アイテムとしての流行はデニムジャケットで、裾をほつれさせたスタイルが流行しています。マストアイテムとして取り上げたニット帽も、尖ったり太い毛糸で編まれたりした製品がトレンド。また、花柄・ロングスカートも引き続きの隆盛を見せており、レザー製品も新しく注目の的となっています。
まとめ
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本場韓国から波及し、日本にもその汎用性から広まった「オルチャンファッション」。お手頃価格で女性のkawaiiを叶えるこのスタイルの流行はとどまるところを知らず、日本のファッション業界に定着しそうな勢いです。ゆったりめのシャツに細い脚、アクセントを加えた小物。いま流行のオルチャンファッション、取り入れてみてはいかがでしょうか?