世の中には残念ながら子どもを産んでおいて育児を放棄したり、虐待に走るといった残虐な行動に走る母親たちも存在します。そんな中、母親の育児放棄により十分な食事を与えられず、栄養失調にかかってしまった2歳の幼児を見ては乳を飲ませるメスの野良犬の姿が過去に話題となっていました。
母親の育児放棄により栄養失調にかかった2歳の幼児
それはチリでの出来事。とある日、こちらの2歳の男児が廃車置き場から見つかりました。とある市民が「廃車置き場に幼い子供が放置されている」と現地警察に通報したことで判明した今回の事件。どうやら母親が毎日酒に溺れたことで男児を育児放棄、十分な食事を与えず栄養失調にかかった男児を放置したものと思われます。point 229 | 1
通報を受けた警察は即座に現場に直行。廃車置き場に到着した警察官はそこで驚きの光景を目撃します。それは男児がメスの野良犬と一緒にいる姿でした。警察官は何をしているのか？と気になり、近くに駆け寄ってみたところ、なんと男児はメス犬の乳をくわえていたのです。
メスの野良犬の母性愛が感じられる出来事
近くには泥酔した女性の姿もありました。女性と男児は即座に病院へ、メス犬は動物愛護センターに移送されることになりました。その後、警察は衝撃的な事実を知ることになります。男児の母親である泥酔していた女性は廃車置き場に住み着いており、酒に酔った勢いで男児を放置、この状況を偶然見ていたメス犬が栄養失調にかかった男児の容体を察し、面倒を見ようと乳を与えたのです。point 252 | 1
メス犬は妊娠中でした。
男児はお腹がすいていたためか、無意識に犬の乳をくわえたそうですが、そんな男児の状況をすぐに察することができたのは、間もなく母親になるメス犬の母性のあらわれなのかもしれません。もちろん犬の母乳には寄生虫が多く存在しているということもあり、本来であれば人間である男児が飲むのは衛生的に良くないことですが、当時命の危険にさらされていた男児にとってはメス犬の母乳で劇的に回復したといいます。point 258 | 1
このエピソードを目にした現地市民たちは、幼い男児を放置した母親に強い非難を浴びせていた反面、男児を救ったメス犬に称賛の声を寄せています。
まとめ
このように、実の母親が育児放棄をし、メスの野良犬が男児に乳を与えるということは本来ではあってはならないことですが、犬のとっさの母性愛は犬にのみ反応するのではない、ということが分かりました。その後、母親は現地当局から養育権を剥奪、男児は施設によって保護されたといいます。メス犬が近くにいなかった場合、男児は命を落としていた可能性もありますので、男児にとってはまさにメス犬は「命の恩人」ですね。point 326 | 1