大人たちは集中力が低下したりやる気がないと普通、’空腹’だからとよく言う。
すなわち、空腹だからしたいことに集中できないということだ。本当に空腹時には能率が低下するのだろうか?
アメリカの医学専門媒体メディカルデイリーにて紹介された、勉強するときにより能率が上がるものが注目を集めている。メディカルデイリーは勉強や睡眠はもちろん、運動でさえも’空腹’時に行うことで効率的になると伝えた。
そのため’空腹時に行うと効果的な5つのこと’を集めてみた。普段何をするにもお腹を満たしてから行動することを好む人なら、下記の内容を必ず確認してもらいたい。
1.学習効果が高くなる
2006年、イェール大学医科大学(Yale School of Medicine)は空腹状態が学生の学習能率をより高めると発表した。
お腹がすいているときに胃で分泌されるホルモンが、頭脳の空間学習能力と記憶力を刺激するからだ。
研究を行ったイェール大学タマス L. ホルバス(Tamas L. Horvath)教授は、 “子供たちは朝食に過食しないことが午前の学習能率を高めるということを、動物実験を通して明らかにした”と伝えた。
この研究チームは、太ると成績が落ちるということもまた明らかにした。
2. 運動をする時は空腹時がより良い
運動は朝の空腹時に行うと最も効果的だ。
イギリスノーブリア大学(Northumbria University)の研究チームによると、朝食前の空腹時に運動をすると、昼に過食しなくなる。また、食後に運動をする人より多くの脂肪を燃焼することも分かった。
研究チームのザビエル・ゴンザレス(Javier Gonzalez)は、”体脂肪を減らすためには、私たちが食べる量よりも脂肪燃焼させなければならない。ところが、一晩空腹状態だった状態で運動すると、脂肪がはるかに早い速度で燃焼される”と強調した。
つまり、前日に食べた食べ物が睡眠をとることで消化されるようになり、起床すると少量の炭水化物だけが残る。だから朝の空腹時に運動すると、脂肪から燃焼されるため非常に効果的だというわけだ。
3.お腹が満たされた状態での性生活は満足度が低下する
男女が空腹状態で性的関係を持つと、はるかに満足度が高い。
男性の場合、満腹状態で性行為をすると十分に勃起しない。消化のためにはエネルギーと血液の活発な働きが必要だ。しかし万が一過食をした場合、勃起のために必要な血液が、消化のために胃に向かうからだ。
女性の場合、満腹状態では肥大さを感じ、動きも鈍くなる。そのため、満腹状態で性行為をすると負担になりかねない。
満足できる性生活を行うためには、夕食を食べた後に性的関係を結ぶことが男女ともに望ましい。
4. 少しお腹がすいたときに睡眠するとよく眠れる
専門家たちは空腹を感じない程度の状態で睡眠をとることが理想的だと明らかにした。
寝ている間に私たちの体は、少量のエネルギーが必要だ。ところが、お腹が満たされた状態で睡眠をとると、燃焼できなかったカロリーは脂肪として蓄積される。
また、胃に食べ物が残った状態で睡眠をとることで、消化障害を誘発することもある。しかしあまりにも空腹状態で眠りにつくこともまた望ましくないと専門家は意見を述べる。
5. 一部の医薬品は空腹に服用することが効果的だ
結核薬やバイアグラなどの一部の医薬品は、空腹に服用することが効果的だ。
その理由は、胃の中に食べ物があると、この薬の体内吸収を妨げることができるからだ。特にグレープフルーツのような一部の食品は、血液の中の薬物レベルを危険レベルにさせる。
このような理由で薬剤師たちは、いくつかの薬に関しては食事1時間前や、食事2時間後に十分な水分と一緒に摂取することを推奨している。