病院で健康診断を受けるためには、多くの検査をしなければならない。さらにより正確な検診結果を得るためには、専門的な機器、時間、そして医療チームのノウハウも必要となる。ブラジル在住の医者、クラウディオ(Claudio Gil Araujo)は、健康状態をチェックするための簡単な診断テストを考案することで、この厳しい過程に終止符を切った。この診断テストは、複数回の研究にわたり有効性が証明された。
長生きしたいと思うなら、ある程度の基礎体力は必要だ。あなたの健康状態がどのレベルなのかを確認するためには、下の図のように、座った状態から立ってみよう。そして、次の基準に従って点数をつけてみよう。
1. 周辺にぶつかる物や家具がないことを確認し、楽な姿勢で立つ。次に、脚を交差させる。これから10点満点のテストを始めよう。
2. 交差に立ったまま床に座る。足とお尻以外は使用してはいけない。この姿勢を維持するにあたり、手や腕、膝、脚を使用するとそれぞれ1点ずつ減点。他の体の部位を使用しないが、体が不安定になりバランスを失った場合は、0.5点減点とする。
3. それでは本格的にテストを開始する。脚を組んで床に座った状態から、二本の脚の力だけで立ってみよう。床に触れれるのは足の裏だけだ。ここでもやはり、立つときに他の体の部位を使用するとそれぞれ1点ずつ減点。
4. あなたの点数を確認するには、下の表を参考に、現在の健康状態でどれだけ長生きできるのか、また基礎体力を養うためにはどんな運動を始めるべきなのかチェックしてみよう。
点数は以下を参考に。
●8-9点:良い
あなたの寿命は長く、体の健康状態も非常に良好です。
●6-7.5点:良好
少し改善する必要はありますが、健康上の著しい危険はない状態です。
●3.5-5.5点:警告
この点数はあなたの健康状態に問題があるということを示します。結果が良かった上記の点数を獲得した人より、今後6年以内に死亡する危険が二倍以上高いです。
●0-3点;悪い
健康状態が良くありません。基礎体力が不足しており、上の健康状態が「良い」人より、今後6年以内に死亡する危険が、5倍以上高いです。
もちろん、このテストが全ての人に適用されるわけではない。特定の持病を持っていたり、身体的制約があれば、残念ながらこのテストは難しい。全ての人が楽しめる完璧な診断テストは、なかなか存在しないのも事実だ。
50代以上だけど、健康状態が”良い”状態であれば、かなりの基礎体力を維持しているということになる。点数が低ければ、これからどんどん基礎体力を養っていこう。持続的な運動で筋力と基礎体力、バランス感覚を養うことは、 期待寿命の面でも十分な価値がある。上の点数表から1点でも上がれば、期待寿命が最大21%まで増加すると言われているので、8点以下の点数の人は、これから気持ちを切り替えて地道に運動することをオススメする。
この際、家族と一緒にこのテストをやってみよう。健康状態に赤信号が出る可能性も?